【症例】虫歯になってしまった神経のない奥歯に対する再根管治療

【症例】虫歯になってしまった神経のない奥歯に対する再根管治療

2023年12月26日
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治療内容

根管治療、土台、被せ物(ブリッジ)作製

期間

3ヶ月

治療回数

6回

費用

ジルコニアクラウンブリッジ:120,000(+税)×3本
ファイバーコア:15,000(+税)
根管治療:数千円(保険診療)

治療前の状態・主訴

患者様は40男性の方で、 治療途中の左下の歯やその他悪いところを全て治療したい、とのことでご来院されました。 

 全体のレントゲンを撮影したところ、左下は治療途中で、被せ物が入っていない状態でした。 そこで、まずは左下をインプラントにて治療ました。こちらの治療詳細は割愛させていただきます 

 次に、今回ご紹介する左上の治療に移りました。左上は数十年前に根管治療をしていました。歯の状態を確認しますと、被せ物自体はかなり古くなっており、被せ物と歯との境目に虫歯がありました。

治療詳細

2次元のレントゲン(パノラマ写真)では左上の状態はよく確認できませんでした。上の奥歯は、レントゲンを撮ると頬骨と重なって写り、CTでないとはっきり見えないことが多いです。

そこで、3次元のレントゲン(CT写真)を撮像したところ、本来であれば骨白く写っているべき部分が骨が溶けて黒く抜け膿が溜まっているのが確認できました(赤矢印)。また、上顎洞の炎症も見られました(青矢印)。 

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 治療計画の候補で、抜歯してからインプラントにする案もありましたが、上顎洞の炎症、残っている骨がかなり薄いこと、ヘビースモーカーであることなどから、患者様と相談し、再度根の治療をしてからブリッジにする方針としました。 

治療後の様子

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最終的にブリッジ試適したときの写真です。  

現在患者様は痛みなどもなく、快適に過ごされています 

主な副作用・リスク

根の治療を繰り返すことで、歯薄く、脆くなります。 

古い材料を外すときに歯に負担がかかるため、破折のリスクがあります。 

状況によっては抜歯しなければならない可能性もあります。 

定期的なメンテナンスでトラブルをできるだけ早く発見し、治療しましょう

今回再根管治療をした歯は、症状もなく、2次元のレントゲン写真では確認しづらい状態でしたので、CT撮影していなければトラブルの発見が遅れていたと思います。神経を既に除去している場合、歯自体の感覚がないため、病気に気付けないことが多いです。このまま放置してしまう骨が溶けたり最悪の場合抜歯が必要になったりしてしまいます。また、副鼻腔炎を併発する可能性あります。 

せたがや歯科室ではCTとマイクロスコープ(顕微鏡)を完備しており通常見逃してしまいがちな病気も発見しやすい体制を整えています 

症状がなくても、定期的なメンテナンスを行うことで、予防出来ることも多いので、ぜひ一度ご来院下さい。 

せたがや歯科室 歯科医師 岩田

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