【症例】前歯のインプラントに対するジルコニアオールセラミック治療
治療内容
期間
治療回数
費用
治療前の状態・主訴
患者様は1年ほど前に、他の歯科医院にて前歯のインプラント治療を受けて仮歯が入っていました。ところが食事の際に仮歯をなくしてしまい来院されました。
特に痛みはないものの、最終的な被せ物を入れたいとのご希望でした。さらに患者様は海外転勤の可能性があるため、治療期間を短くしてほしいとのことでした。
現状、インプラント埋入部分に炎症などはないため、仮歯を装着後、最終的な被せ物を入れていく方向でお話をしていきました。また、被せ物の材料に関しては汚れがつきにくいものを希望されたため、ジルコニアオールセラミック（※）で修復する旨をお伝えしました。
（※）ジルコニアオールセラミックとは
表側にセラミック、内側にジルコニアを使用。金属素材を使っていないため、金属アレルギーの心配がありません。また、強度が高いため、奥歯やブリッジの素材として使うことも可能。
治療詳細
歯茎の周りを清掃し、仮歯（テンポラリークラウン）の型取り及び色合わせのために、歯の写真を撮影しました。
仮歯装着後の状態
治療後の様子
処置後の痛みなどはなく、歯や歯茎の状態も安定しており、形態、色調にもご満足いただけました。
主な副作用・リスク
・予後を完全に保障するものではありません。
・自由診療での治療となります。
・治療終了後に咬むと痛みなどの症状が出る場合があります。
・仮歯使用期間中に仮歯の脱離や破裂が起こる可能性があります。
＜ジルコニアオールセラミックで、より自然な色調の歯を実現＞
今回の症例では、患者様はインプラントの被せ物の作製を希望されていました。治療方法についてしっかりお話しさせていただいた結果、見た目の美しさにプラスして汚れの付着も少ない、ジルコニアオールセラミックを使った被せ物を望まれました。
インプラントの周囲に汚れが付着すると、歯茎の退縮の原因になり、見た目にも大きな影響を及ぼす可能性があります（審美障害）。もちろん歯肉退縮の原因はインプラント周囲の汚れによるだけではなく、さまざまな要因により起こります。ただ、歯磨きをしにくい口腔環境は、毎日のセルフケアの効果にも大きく影響を及ぼします。
今回の治療では、せたがや歯科室が提携している歯科技工所に、被せ物の製作をお願いしました。被せ物・詰め物は、素材によっては天然歯と色調の差がでやすいケースもあります。しかし今回のようにジルコニアオールセラミックを使用することで、色調をより正確に再現し、かつ強度の高い歯を入れることが可能になります。
色調に関しては、写真を多数撮影して歯科技工士さんへ送り、色調の再現をお願いしています。また、撮影に使う使用カメラについても、歯科技工士さんが普段使っているものと同じカメラを使用することで、色の誤差などを最小限に減らすよう工夫しています。
せたがや歯科室では、さまざまな症例に対応できるよう、患者様に対して治療の選択肢を提示しています。各治療方法のメリット・デメリットをしっかりとご説明し、ご理解いただいてから治療を行っております。
歯の被せ物・詰め物や口元の見た目でお困りの方、メタルフリーの治療をご希望の方、些細なことでもお口のトラブルやお悩みをお持ちの方は、せたがや歯科室へお気軽にご相談ください。
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