歯科用金属について

歯科用金属について

2025年4月1日
アイキャッチ|歯科用金属について|松陰神社の歯医者せたがや歯科室

多くの患者さんは、「歯科で使われている金属であれば体に悪いはずはない」、「保険で認められているのだから大丈夫」と思われるでしょう。

しかし、

一般的に「金属アレルギーを引き起こしやすい」と言われている金属も、治療でよく用いられています。例えば、水銀、ニッケル、コバルト、錫(すず)、パラジウム、銅などがこれに当たります。

 

詰め物や被せ物によく使われる金属に『金銀パラジウム合金』があげられます。金銀パラジウム合金の組成は、金12%、パラジウム20%、銀40~50%が主成分です。主成分以外にも亜鉛、錫(すず)、銅やインジウムなどの成分も含まれています。

メーカーによって多少の違いはありますが主な組成はこのようになっています。

 

保険にも認められている合金ですが、先ほど挙げたアレルギーになりやすい金属のうち、パラジウム、錫(すず)、銅が混ぜられている合金ということになります。

 

アレルギーになりやすいということは、言い換えると『腐食しやすく、溶け出しやすい』金属ということになります。

日々、歯科治療時において患者さんのお口から金属を外すことがありますが、その際、必ずといっていいほどに金属は腐食し臭いを放っています。

腐食し溶けだした金属イオンは、体内に取り込まれ、タンパク質と結合してアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)となります。

 

治療で外した歯科金属|歯科用金属について|松陰神社の歯医者せたがや歯科室

治療で外した歯科金属

 

金属アレルギーが発症する時間は人それぞれです。すぐに症状が出る方もいれば、少しずつ体内に蓄積しある日発症する人もいます。

 

日本では一般的に使われている金属でも、スウェーデンやドイツでは使用しないように勧告されているものもあります。特にスウェーデンでは、パラジウムの妊婦や小児への使用が禁止されています。

日本向けの海外製歯科用金属のパンフレットでは、「パラジウムフリー」と謳っています。

 

当院がセラミックやジルコニアをお勧めするのには、「白い素材のほうがきれいだから」という理由もありますが

それ以上に、重症化する可能性もあるアレルギー反応を起こさないためにも、金属を使わないメタルフリーでの治療をお勧めしております。

 

気になることがございましたらお気軽に歯科医師、歯科衛生士にご質問ください。

せたがや歯科室 歯科医師 松本

 

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