歯ぎしりや食いしばりによる知覚過敏について

歯ぎしりや食いしばりによる知覚過敏について

2025年3月24日
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こんにちは!

今年度ももうすぐ終わりですね。

4月から新しい環境に飛び込む方も多いのではないでしょうか。

今日は、日常のストレスとも関係ある「歯ぎしりや食いしばりと知覚過敏の関係」についてお話しします。

歯ぎしり、食いしばりとは

歯ぎしりとは、歯を無意識に擦り合わせたり、強く噛みしめたりすることを指します。主に睡眠中に起こることが多いですが、いくつかの種類があります。代表的なものは以下の二つです。

 

  1. グラインディング(歯を擦り合わせる)

上下の歯をこすり合わせる動作です。主に音が出ることが多く、他の人に気づかれることがあります。自覚症状のない方は、一緒に寝ているご家族がいらっしゃるようであれば伺ってみてください。ギリギリとする音を聞いたことがある方がいらっしゃるかもしれません。

 

  1. クレンチング(歯を強く噛みしめる)

これは歯を強く噛みしめる動作のことで、歯や顎に負担をかけるタイプです。音はあまり出ませんが、顎や顔の筋肉に圧力がかかることがあります。

せたがや歯科室|ブログ|歯ぎしりや食いしばりによる知覚過敏について|睡眠時歯ぎしりをする女性のイラスト

 

これらの歯ぎしりの原因には、ストレスや不安、睡眠の質の低下、噛み合わせの不良などが考えられます。

朝起きた時や、デスクワーク、何か集中して作業していた後に、なんとなくエラの部分が重かったり、張っていたり、歯が浮いた感じがしたりしていたら、それは食いしばりや、歯軋りをしている証拠です。

実はそのような症状は、知覚過敏を起こすきっかけにもなっているのです。

歯ぎしりはなぜ知覚過敏を起こすの?

歯ぎしりが歯の表面や歯肉に影響を与えることが、知覚過敏を引き起こす原因になることもあります。以下のようなメカニズムが考えられます。

 

  1. 歯のすり減り

歯ぎしりによって歯が過度にすり減ると、歯の表面のエナメル質という硬い層が削れてしまうことがあります。

エナメル質が薄くなると、歯の内部にある象牙質という層が露出し、知覚過敏が起こりやすくなります。象牙質は神経に近いため、冷たいものや温かいもの、甘いものに敏感になります。

 

  1. 歯肉への圧力

歯ぎしりは、歯や歯肉に強い圧力をかけるため、歯肉が下がってきて歯根が露出することがあります。

歯の根っこの部分はエナメル質で保護されていないため、象牙質や神経が直接刺激を受けやすく、これが知覚過敏を引き起こすことがあります。

 

  1. 歯のひび割れや破損

強い力で歯ぎしりを続けることで、歯に微細なひび割れが生じることがあります。

このひび割れが知覚過敏の原因となることもあります。

症状を防ぐには?

歯ぎしりを自覚症状のある方、我々歯科医師がお口の中を拝見し、歯ぎしりや食いしばりの傾向がみられる方には、ナイトガード(透明なマウスピース)の装着をおすすめしております。

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これは、あくまでも食いしばり自体を改善するものではなく、夜寝る時の無意識下での食いしばりから歯を守るものです。これを装着していただくことで、上記の知覚過敏を起こす原因となる歯へのダメージが軽減されます。

 

また、知覚過敏が進行している場合には、歯科医院での治療や知覚過敏専用の歯磨き粉の使用が有効です。

何か気になることがございましたら、お気軽にお尋ねください。

 

せたがや歯科室  歯科医師 大橋

 

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