松陰神社前の歯医者「せたがや歯科室」では、皆様のお役に立てる歯科の情報を歯科医師や歯科衛生士がご紹介しています。
こんにちは、せたがや歯科室の歯科衛生士です。
コロナ禍の自粛モードが少しずつ軽減され、“おうち時間”が減った方も多いのではないでしょうか。おうち時間が長いと、テレビやネットを見ながら延々と食べる“ダラダラ食べ”をしがちだと思いますが、その癖がまだ抜けていない方もいるのではないでしょうか?
“ダラダラ食べ”は虫歯を引き起こしやすくなるので、お口の健康には良くありません。
“ダラダラ食べ”をするとどうなる?
普段、お口の中は中性に保たれています。数値で表すと、pH(ペーハー)7.0程度です。pHとは、酸性やアルカリ性の度合いを示す単位です。
食事をすると、歯垢(プラーク)の中の細菌(ミュータンス菌など)が、食べ物や飲み物に含まれる糖をエサにして、酸を作ります。するとお口の中が一気に酸性に傾き、pH5.7程度まで下がると、酸が歯のエナメル質を溶かしはじめます。これを「脱灰(だっかい)」と言い、虫歯の原因になります。
ただ、ずっと「脱灰」が続くわけではありません。唾液には酸性を中性に戻す働きがあるため、食後30分〜1時間弱かけて、お口の中は中性に戻ります。これを「再石灰化(さいせっかいか)」と言い、脱灰によって失われたカルシウムやリン酸を補ってくれます。
しかし“ダラダラ食べ”をしていると、お口の中がずっと酸性のため、虫歯になりやすくなってしまうのです。
上記の図は「ステファンカーブ」といい、pHの変化をグラフ化したものです。1943年にロバート・ステファン氏が発表しました。
食生活の改善が、虫歯予防になる
虫歯になるリスクを減らすには、次の3点が大切です。
①“ダラダラ食べ”をしない
②唾液の分泌を促す
③食後にしっかり歯磨きをする
①“ダラダラ食べ”をしない
ついつい、ダラダラと食べ続けてしまう方は、お口の健康を意識して、時間を決めて食べるようにしましょう。
②唾液の分泌を促す
唾液はお口の中を中性に戻してくれる、大切なものです。口呼吸をする癖がある、あるいは加齢などによっても唾液の分泌量は減少します。また、就寝中も唾液の量は減ってしまいます。
唾液の分泌量を増やす方法として、「ガムやタブレットを食べる」ことがおすすめです。特に、キシリトール配合のガムを噛むと、虫歯の発症がおさえられることが分かっています。キシリトールは細菌(ミュータンス菌)に分解されず、酸が作られません。また、カルシウムと結合するため、歯の再石灰化が促されるのです。
虫歯予防のためには、キシリトールが50%以上含まれているガムなどを、毎食後に5g 〜10g摂取するのが良いとされています。
③食後にしっかり歯磨きをする
歯磨きをすると、歯の表面に付着したプラークを落とすことができます。歯と歯のすき間など、歯ブラシが届かない箇所は、歯間ブラシやフロスを使って歯垢を取り除きましょう。どうしてもセルフケアで落としきれない汚れは、歯科医院の定期クリーニングできれいにすることをおすすめします。
せたがや歯科室では、歯の定期検診を行っています。虫歯・歯周病のチェックのほか、リラックスできる「予防専用ルーム」にて、担当衛生士による歯のクリーニング・歯磨き指導を行っています。
歯磨きに関するご相談や、歯のクリーニング、虫歯・歯周病チェックをご希望の方は、松陰神社駅前の歯医者 せたがや歯科室へ、お気軽にお問い合わせください。
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