こんにちは。せたがや歯科室、歯科衛生士の品川です。
近年では、定期的に歯科医院にかかって検診をしたり、虫歯予防のための処置を受けたりする方が増えてきていて、「歯のメンテナンス」というものが定着しつつあります。
そこで、今回は歯のメンテナンスに関する内容やメリットなどをお話しします。
なぜメンテナンスは必要なの?
歯のメンテナンスは、虫歯や歯周病などの疾患を予防し、健康な口腔内の状態を維持する処置です。また、メンテナンスをすることで、虫歯や歯周病になっていた場合でも、早期発見・早期治療することができます。
一度虫歯の治療が終わってから、メンテナンスを受けない患者さまもおられますが、一度虫歯になって治療した歯は、詰め物や被せ物の隙間から細菌が侵入し、再度虫歯になる二次虫歯のリスクが高まります。
また、歯周病は痛みがなく、進行していく疾患です。歯周病を放置すると、重症化し、最終的に歯を失いかねません。
定期的にメンテナンスを受けることで、これらのリスクも回避することが可能です。
歯周病から全身に影響が
最近の研究によって、歯周病が全身への影響を及ぼすことがわかってきています。
その大きな一例として、「糖尿病」があります。
糖尿病になり血糖値が高い状態が続くと、歯肉の血管がもろくなり、免疫力も低下してしまい、健康な人に比べて歯周病になるリスクが高まります。
また、歯周病菌が歯肉に侵入すると、これに対抗するため炎症物質が分泌され、この炎症物質が全身を巡って血糖を調節する働きを持つインスリンの働きを妨げ、糖尿病へと繋がります。これが最終的に歯周病をさらに悪化させ、悪循環になってしまいます。
このように、歯周病と全身の関連性というのは無視できないものとなっています。
しかしながら、血糖値を改善することでにより歯周病が改善し、また歯周病を治療することにより血糖値が改善することを示す研究結果が示されています。
全身の健康のためにも口腔内のメンテナンスはとても重要といえます。
メンテナンスをしないと後悔する?
ビジネス誌「プレジデント」が2012年9月に、55〜74歳の男女1060人を対象に行った「人生の振り返り」に関するアンケートで、
健康について後悔していることの第1位は
「歯の定期検診を受けていれば良かった」
となっています。
PRESIDENT Online-「リタイア前にやるべきだった・・・」後悔トップ20 【健康】より
リンク先:https://president.jp/articles/-/12332
やはり、歯のメンテナンスを怠ることで、将来的に虫歯や歯周病のリスクが高まり、後になって自分の歯が残せなくなったり、治療に手間やお金がかかって後悔される方が多いようです。
いつ始めても遅いということはないので、歯の痛みなどの症状がない方でも、定期的に歯のメンテナンスをしておくことを推奨します。
当院でのメンテナンスは、
- 歯周検査
- 歯石とり
- フロス
- 歯間ブラシ
- PMTC(専門的な歯面清掃)
- TBI(歯磨き指導)
- 虫歯のチェック
- 約2年ごとにレントゲン撮影
- 噛み合わせのチェック
- フッ素塗布(ご希望の方)
を行っています。
患者様一人ひとり、お口の状況が違うので、その状況に合わせて、これらを必要なことだけ行っていきます。
メンテナンスの期間に関しても人それぞれ違います。
一般的に多いのは3〜4ヶ月に一度くらいで、歯周病、虫歯のリスクが高い人はそれより短めにメンテナンスを行います。
定期的なメンテナンスで健康を維持していきましょう。
まずは検診や歯のクリーニングで是非当院にいらしてください。
皆様のご予約、ご来院をお待ちしております。
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