【症例】傾斜した親知らずの抜歯治療
治療内容
期間
治療回数
費用
治療前の状態・主訴
患者様は30代男性の方で、左下の歯茎が痛むとのことで来院されました。
診査したところ左下親知らずに痛みや歯茎の腫れがみられ親知らずの歯周炎と診断しました。
患者様にはこのまま親知らずを残すリスクをご説明し原因の歯の抜歯をおすすめしました。
※当症例での親知らずを残すリスク:虫歯ができやすく痛みがでる。歯周病になりやすい。
治療詳細
痛みがある時に抜歯処置はできないので、症状改善のために薬を処方しました。
その後、痛みや腫れの症状が緩和したのを確認し、抜歯術前に口腔内のクリーニングをしました。
抜歯術の時間は1時間程で、麻酔は虫歯の治療時に使用する局所麻酔で行いました。
親知らずが水平方向に生えていたため歯を2分割して抜歯し、抜歯後切開した歯茎を2針縫合して終了しました。
術中の痛みも無く、問題なく抜歯術を終了しました。
治療後の様子
治療後は痛みの程度や歯茎の感染の有無、頬の腫れ具合など問題ないことを確認し消毒しました。
現在抜歯後2ヵ月経過してますが痛みや知覚鈍麻などの後遺症もなく安定しています。
現在はメンテナンスで虫歯、歯周病予防を継続していただいております。
主な副作用・リスク
・抜歯術は外科治療です
・術後、痛み、出血、腫れ、知覚鈍麻などがある場合があります
・親知らずの状態で同じ治療が困難な場合があります
・全身疾患の方で抜歯が困難な場合があります
・当院で治療が困難な場合、専門的医療機関へ紹介する場合があります
<親知らずは問題の早期発見と早期治療が大切です>
今回の症例のように、親知らずが傾斜して歯肉に半分埋まった状態では、親知らずの周りのケアが行き届かず、親知らずだけではなく手前の歯まで虫歯や歯周病になるリスクがあります。
また噛み合わせにも影響するため将来的な予防のために抜歯を行うほうが良い場合が多いと考えられます。
親知らずの虫歯を放置すると抜歯がさらに困難になるほか、周りの歯に感染が拡がり問題が大きくなります。
また、初期の女性の妊婦の方で親知らずが急性症状を起こすとお薬も出せず処置が困難な場合があります。
全身的な理由などで抜歯が困難な場合もありますが、いずれにしても親知らずは問題の早期発見早期治療が大切です。
そのためにも、歯科医院での定期的な検診や歯のクリーニング(メンテナンス)が重要になります。
せたがや歯科室では、予防専用ルームを完備し担当の歯科衛生士が患者様のお口の中の状態を長期間にわたって管理させていただきます。
今は痛みなど症状がなくても、気軽にご予約ください。
また、親知らずが気になっている方は、できるだけ早めに是非ご来院ください。
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