【症例】欠けた前歯をコンポジットレジンで修復
治療内容
期間
治療回数
費用
治療前の状態・主訴
患者様は、前歯が欠けているのが気になるとのことで来院されました。左上1番の切縁(歯の先端)がかけており、審美的にも気になっておられる状態でした。
上1番の歯は、笑ったときや話すときに見える歯なので、このように小さく欠けている歯も見た目に影響します。
治療詳細
該当の歯には虫歯はなかったため、接着面を少し磨いてから噛み合わせに細心の注意を払いながらコンポジットレジンを詰めて形を整えました。
治療後の様子
特に問題なく、患者様も見た目にも満足されています。
主な副作用・リスク
・切縁(歯の先端)のコンポジットレジンでの修復は破折のリスクが高い傾向にあります。
・破折した場合、形態によっては以前よりも欠損が大きくなる場合があります。
・欠けた部分が噛んでいた場合は、コンポジットレジンは治療の適応外になる事もあります。
<前歯が欠けてしまった場合、レジンで修復できない場合もあります>
前歯の先端は様々な理由で欠けたり削れたりしてしまうことは多いです。例えば転んでぶつけたりする事もあり、歯ぎしりで削れたり欠けたりする場合もあるからです。そうなると舌で触った時の感触が悪くなったり、見た目が気になったり、また、しみやすくなる事もあります。
このような場合に行う治療方法としては大きく分けて2つあります。
① 今回の症例で行ったように、コンポジットレジンで修復する
② 前歯を削って被せ物にする
なるべく歯は削らないほうが良いという観点からコンポジットレジンで修復を行う事が多いですが、必ずしも全てのケースでレジンでの修復ができるかというと、そうではありません。
前述した通り、歯の先端のレジンは欠けやすく、噛み合わせによっては詰めたところが最悪当日欠けてしまう事が予想される場合もあります。
また詰めてもすぐ欠けるようなら大きく削って被せ物にするしかない事もあります。
今回の症例ではコンポジットレジンで治療は行うことができましたが、噛み合わせ等によって対応できる場合、対応できたとしても欠けるリスクが高い場合もあります。
歯科医院を受診される場合、担当の歯科医師からどのようなリスクがあるかしっかりと説明を受けられることが望ましいです。
せたがや歯科室では、今回の症例のように歯が欠けて気になっている場合にも、その歯の状況、噛み合わせ、予後についてなど、丁寧に診療させていただき、治療のメリット・デメリットをしっかりご説明して、患者様にとって最適な治療をご提案しております。
歯のことで気になることがありましたら、どうぞお気軽にご来院ください。
せたがや歯科室 歯科医師 大久保
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