【症例】他の歯科医院にてインプラント治療を断られたケースに対するサイナスリフト

【症例】他の歯科医院にてインプラント治療を断られたケースに対するサイナスリフト

2024年1月16日
せたがや歯科室|歯科医師ブログ|【症例】他歯科医院にて治療を断られた歯を、サイナスリフトでインプラント治療|治療前画像

治療内容

サイナスリフト(上顎洞挙上術)

期間

1か月~8か月

治療回数

4回

費用

220,000円(税込)

治療前の状態・主訴

15年ほど歯周病を放置、進行ししまった患者様です以前、上の歯に入れ歯を入れた気持ち悪くて使用することができなかったそうです、下の歯のインプラント治療では問題なかったことから、上の歯もインプラントを入れることで安定した食事をとれるようにしたい、とのことで来院されました。 

歯が抜け落ちてしまうまで歯周病を放置していたため顎の骨がかなり減ってしまっていました。そのため、インプラントで治療する場合は骨を作る以外に方法がないとほかの歯科医院で指摘されたとのことでした。また、費用の問題から、すべてインプラントで治療するのは難しく安定する小さめの入れ歯であればインプラントと併用しても構わないとのことでした。 

本症例の画像が分かりにくくなっていますが、文章でできるだけ説明していきます。 

せたがや歯科室|歯科医師ブログ|【症例】他歯科医院にて治療を断られた歯を、サイナスリフトでインプラント治療|治療前画像

治療詳細

患者様の上顎には骨がほとんどなく、インプラントを通常通り埋め込むのは困難な状態です。したがって、上顎洞(副鼻腔)への治療法を検討する必要があります。

人間の頭蓋骨(頭の)の中にはいくつかの空洞がありその中で最大ものが上顎洞です

”上顎洞”というと聞きなれないかもしれませんが、”蓄膿症”という病気についてはなじみのある方もいらっしゃるかと思います。蓄膿症は上顎洞炎とも呼ばれ、主に鼻かぜなどから上顎洞で炎症が起き、階段を降りたりったりすると響くなど患者さんにとって不快な症状につながる病気です。

歯科の分野でも歯の根の先が上顎洞と近い場合やつながっている場合などに奥歯でものを噛むと痛むといった症状が出ることがあります。

 

上顎洞についてはイメージをもっていただけましたでしょうか。

今回の治療に関わる上顎洞の底の位置については、個人差がかなりあるものです。 

今回のケースのように歯周病などにより骨が時間が経過していると、多くの場合で(赤線の間)が少なく薄くなってしまっています 

せたがや歯科室|歯科医師ブログ|【症例】他歯科医院にて治療を断られた歯を、サイナスリフトでインプラント治療|骨が薄い部分のレントゲン画像

骨がないとインプラントの処置ができないため、自家骨(自分の骨)や人工骨などを使って骨を作りますが、今回のケースでは特殊な方法にて上顎洞を挙上する、サイナスリフトという処置を行いました 

せたがや歯科室|歯科医師ブログ|【症例】他歯科医院にて治療を断られた歯を、サイナスリフトでインプラント治療|サイナスリフトのレントゲン画像

治療後の様子

サイナスリフトの治療後は、無事インプラント治療に進むことができました。

主な副作用・リスク

・予後を完全に保障するものではありません。 

・自由診療での治療となります。 

・治療終了後に咬むと痛いなどの症状が出る場合があります。

<ソケットリフトとサイナスリフト>

今回の症例では骨の厚みがなくインプラントを行う前に上顎洞の挙上を行いました。症例によって挙上の処置内容変わり、インプラントを同時に行う場合もあります。 

また、今回行ったサイナスリフトとは別にソケットリフトという方法もあり、患者さんにとって紛らわしいと思いますので、それぞれの長所や短所を説明いたします 

ソケットリフト 

せたがや歯科室|歯科医師ブログ|【症例】他歯科医院にて治療を断られた歯を、サイナスリフトでインプラント治療|ソケットリフトの事例レントゲン画像

長所 

・低侵襲、術後の腫脹が少ない 

短所 

・初期固定を得るための骨がない場合は選択できない 

実際に治療部位を見ながら処置するわけではないので、粘膜損傷出血などが生じた際に 

に対応しい 

・粘膜挙上範囲に限界 

サイナスリフト 

せたがや歯科室|歯科医師ブログ|【症例】他歯科医院にて治療を断られた歯を、サイナスリフトでインプラント治療|サイナスリフトの事例レントゲン画像

長所 

・初期固定を得るための骨がなくても処置可能 

・直視下上顎洞粘膜の挙上を行える 

・洞粘膜穿孔時の対処が比較的しやすい 

短所 

患者様の既往歴によっては選択できない場合があ 

症例により難易度に差があり術者の経験必要 

 

文章にするとかなり難しくなってしまいましたが、上顎洞を触る処置に関してはリスクもかなり大きく、やらない選択をする場合も多くあります。 

我々歯科医師なるべくわかりやすいように説明いたしますが、患者様にはなかなか理解しにくい部分もあると思います。 

そこで、今回は患者に何度も医院に足を運んでいただき、治療の説明や相談をさせていただきました。 

患者様もご自身の状況、ご希望であるインプラント治療を行うための治療(サイナスリフト)など、ご理解の上治療に臨んでいただきました。

せたがや歯科室では、様々なケースにご対応できるよう患者様への選択肢の提示を行っております。 

必要であれば絵を描くなどして、なるべくわかりやすくメリットデメリットをご説明し、患者様にご理解を頂いてから治療を行っております。

 

本症例の患者様のように、インプラント治療についてお悩みの方も、どうぞお気軽にご相談ください。 

せたがや歯科室 院長 吉竹 啓介

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